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ガイドブックに基づく消失考察(後篇)

ガイドブック読んでもう一度見たくなったので、今日もう一度映画を見てきます。
そうなると半券が一枚余るので、ついでにもう一回分買ってフィルムを貰うことにしました。
あれだけ良いのが当たってしまっているのでもう贅沢は言いません。でもやっぱり長門さんが欲しいw

さて、ガイドブック考察後篇となります。
今回はやや長くなってしまいました。それとやや感情的になっている部分が出来てしまいました。
書きなおすことも考えたのですが、私の本心でもあるので敢えてそのままにしておきます。
いつもと同様、突っ込みたいことがありましたら遠慮なくどうぞですよ。

それではクリックネタバレ。
(3月5日追記しました)

後篇は演出家座談会の話題についての記事となります。
その他にも作画視点や音響視点の座談会もありましたが、今回はそちらの方は割愛させていただきます。

・演出家座談会
総監督石原氏、監督武本氏、演出高雄氏による座談会。
三人がそれぞれの作品解釈を持っているようで、この見えない火花が散っている感じが面白いですね。

《石原氏=ラブストーリー 武本氏=キョンの再認識の物語》
消失とはどんな物語かという問いについて。
石原氏はラブストーリーをメインに据え、キョンの葛藤と決意をサブ要素として考えていたようですね。
一方の武本氏はあくまでキョンの世界選択をメインに据えていた模様。
総監督と監督というTOP2の二人の意見が割れているというのは面白いですね。

さて、消失がラブストーリーかと問われると非常に難しい。
長門さんのキョンへの想い、キョンの長門さんへの想い。
ハルヒのキョンへの想い、キョンのハルヒへの想い。
古泉のハルヒへの想い、みくるのキョンへの想い。
そして、叶わなかった消失長門さんの恋。
これらは恋愛要素を抜きにしては語ることはできないでしょう。

しかしながら、消失の主題が恋愛かと言われるとそれは違うと思うのです。
宇宙人の襲撃や閉鎖空間、時間移動に終わらない夏休み。非常識な出来事に振りまわされていたキョンは度々非日常を嫌うかのような(平凡を求めるかのような)発言や行動を繰り返してきました。
そんな時に長門さんが非日常な世界を改変して、日常的な世界に作り変えてしまった。
長門さんの意図ははっきりしません。単純に理想の自分を選んでほしかったのかもしれませんし、キョンに日常世界を選ぶ機会を与えたのかもしれない。自己のためなのか、キョンのためなのか、あるいはその両方なのか。
さて、自らが望んでいたはずの平凡な世界に放り出されたキョンはどうするのか。消失世界の住人と触れ合い、心を惹かれながらも、最後には非日常を楽しんでいたことを認め、非日常の世界を選びました。
つまり、武本氏の言う「キョンの再認識の物語」ですね。私はこちらが消失と言う物語の主題だと考えます。

副次的要素として、日常世界の住人である消失長門さんは選ばれなかった側に立つことになりました。
しかし同時に、非日常世界の住人である元の長門さんは選ばれたわけでもあります。
「今までの長門が好きなんだ」というキョンの言葉はそれを象徴しているのではないでしょうか。私の知る限りではキョンが異性に「好き」という言葉を使ったのは、この時が最初で最後です。例え恋愛感情としての「好き」ではないにしても、一人の人間を認める上でこれ以上の言葉はないと思う。
以上のことからも、消失を「長門さんの失恋の物語」というのは半分は当たっていて、半分は違うのではないかな、と思います。

しかし、キョンは言葉を伝える相手を間違ってるようにも思える。
エンターキーを押す前や、改変直後に消失長門さんに向けて言った言葉。
あれは本来、元の長門さんに伝えるべき言葉なはずです。消失長門さんに言っても彼女は救われませんし、それどころか、自らを否定されるに等しい言葉なのですから…。

《一番のツンデレはキョン》
106ページ。ガイドブックを読んでいて一番突っ込みたかったのはココだったりします。
他でもない石原氏の考察ですね。今までは、ニュアンスがうまく伝わっていないせいで石原氏に反発心を抱いていたのかな、と考えていたのですが、このページを読んで「ああ、やっぱり自分とこの人は感性が違っているんだなぁ」と再認識。
彼の考えは私にとって受け入れられるものではないようです。
無論、どちらの見方が正しいのかなどという答えは無いのですが。

さて、まずはハルヒについて「太陽のような存在(武本)」「学生のエネルギーの象徴(高雄)」というのはわかります。というか実際その通りだと思います。
涼宮ハルヒという存在が無ければ、キョンもみくるも古泉も、もちろん長門さんも輝けない。涼宮ハルヒという太陽にひかれて周りをまわっている惑星がSOS団員、そんな感じは確かにしますね。太陽が消えれば惑星の命も潰えるという運命共同体的な意味でも。

しかし、次の石原氏のコメントはどうにも私には受け入れがたいものでした。以下引用。

(消失でハルヒと再会した時のキョンの態度について)
『だって自分の好きな女の子が、別の世界で、違う男と仲良くなっていたらビビるでしょう(笑)。今回消失を通して強く感じたのは、キョンはハルヒが本当に好きなんだなっていうこと。キョンはハルヒ一直線。キョンは、ハルヒに会ったときからもうひとめぼれしているんですよね(笑)。なんせ入学当時にキョンからハルヒに話しかけていますから。だけど、キョン自身はそれを否定するかのようなリアクションをとっている。キョンのそういうツンデレなところを楽しんでほしいですね。』


ガイドブックにもあった「消失はハルヒとキョンの甘甘ツンデレラブストーリー」発言の詳細と言いったところでしょうか。
私は消失(というかハルヒシリーズ)をこのような視線で読んだことはないし、恐らくこれからも読めないと思います。
ラブコメ好きでそんなSSばかり書いているうえに、そういう作品をどこかで望んでいる私がこんなことを言ってもなんの説得力もないかもしれませんが、ハルヒシリーズってそんなに薄っぺらい作品でしたでしょうか。
悪いけどそんな恋愛脳丸出しな話だったらここまでハマってない。全く楽しめない。

とりあえず、キョンのビビり気味な態度が「ハルヒが古泉と仲良くなっていた(ように見えた)から」という解釈はどうなんだろう。そんな要素、あったかなあ…
ハルヒがいたという安堵感と感動、古泉までついてきたことにむしろ安心していたように思えたのですが。ハルヒが好きという古泉の告白に驚いたり、色々と思うところはあったようですが、古泉への嫉妬心的なものは私には感じられなかったです。

少々暴言じみてしまいましたが、マイペースに考察を続けます。
私としては、恋愛はあくまでにハルヒシリーズの副次的要素に過ぎないと思っています。
確かにキョンはツンデレ(≒ハルヒを好き)なのかもしれません。キョンには素直になれないところやら、捻くれているところやら、ツンデレ的な要素は多々あると思います。
また、ハルヒに対する隠れた感情として「好き」という要素があることも否定できません。憂鬱のキスを初めとする出来事の数々がそれを示していますから。

ですが、私はそれでもハルヒシリーズの主題が恋愛だとは全く思いません。
「憂鬱」だけなら話はわかります。入学初日に突拍子もないことを言うハルヒに興味を持って話しかけ、巻き起こる様々な非常識に翻弄されながらも、最後はハルヒを好きだったことに気付いてキスをする。ある意味典型的とも言えるラブストーリーですよね。
一目惚れかどうかはともかくとしても、「キョンとハルヒのツンデレラブストーリー」として問題は無いでしょうし、私も初めて憂鬱を読んだ時はそういう物語なのだと思いました。
憂鬱はそれ単体で完結している作品なので、それで何の問題もなかった。

しかしながら、作品が続きものになった今でも同じことが言えるのか。私は「否」であると思います。
シリーズ化に伴い、憂鬱で築いた構図は一度破棄せざるを得なくなったのだと。
具体的に言うと、憂鬱で組み立てたキョンの意識は、続編が出た時点でリセットされたものと考えます。溜息の冒頭で、キョンの真相告白をハルヒがまるで信じなかったことがその象徴ではないのでしょうか。

憂鬱が終わり、夏と秋の出来事を経て、消失に至る。
その間、EEや溜息でハルヒと距離を置いたり、逆にライブアライブではハルヒの理解者としての立場を見せてみたり。
ハルヒ以外にも、ミステリックサインや射手座では長門と触れ合って理解しようとする意思が見受けられました。

そして消失の頃には、キョンの意識の向かう先が"ハルヒという個人"から"SOS団という集団"に変わっているように思えます。そして、それを再認識するのが消失という物語だと感じるのです。
長門さんが作った世界を放り出されたことをきっかけに、「自分の居場所はSOS団なのだ」と気付く物語。
もちろんSOS団の中にハルヒは含まれていますし、割合としては最も大きいものかもしれません。ですが、じゃあキョンはハルヒしか見ていないのかと言うと決してそんなことは無い。
ヒトメボレで中河に嫉妬めいたものを見せたり、陰謀でのみくるの扱いに憤慨したり、ハルヒと同じように、場面によってはそれ以上に、他の団員とも触れ合っている。古泉は知らんw
そういった理由から、私は「キョンはハルヒ一直線」という表現に違和感を感じるわけです。

一応断っておきますが、この違和感や反発心は私が長門さんが好きだから…というわけではないはずです。
消失初見の際は私は長門さんを特別好きではありませんでしたが(ハルヒが好きというわけでもなかったけれど)、石原氏の言うような物語として消失を読むことはできませんでした。
完全に、とは言えませんがある程度の客観性は今も保たれている……と思いたいw

ところで、ハルヒの顔いじりが愛情にあふれていると思っていたのですが、あれはやはりそのような意図のもと作られたシーンだったのですね。
「古泉がいなかったらそのままキスしてたかも…」などと言うメモまで付いてました(これもやっぱり石原氏でしたが)。

《気持ちを書きかえられた古泉》
これってどうなのでしょう。
ハルヒに対する古泉の気持ちが、長門に植え付けられた偽のものということでしょうか。
それは違うと思うのですよね。私は元の世界の古泉の隠れた本心なのだと思います。
消失世界の登場人物は、長門さん以外、性格などのキャラクターはそのままになっていますし、偽の記憶はともかく、偽の感情を植え付けられた形跡はありません。ハルヒへの気持ちが偽物だとなぜ言い切れるのでしょうか。
あれが偽の記憶だったとしたら、原作に無いにも関わらずわざわざ「羨ましい」という、元の世界の古泉と同じ言葉を消失世界の古泉に吐かせた理由はなんなのでしょうか。両者の同一性を示しているように思っていたのだけど。ちょっとよくわからない。
それに、長門さんは人の心に土足で踏み込むようなことはしないはず。というより感情を操作するほどに成長していないと思うのです。自分の感情すら持て余して暴発するくらいですから。
第一、そんなことをするようならキョンの気持ちも書きかえてるでしょう。

《キョンに選んでほしかった長門さん》
高雄氏曰く「強大な力を持っているのに男性のために全てを捨ててしまうところが女の子らしい」
なるほど、そういう見方もあるのですね。女性的というか、男性の自分には新鮮な見方です。
高雄氏は長門を「女」として見てしまうと述べていましたが、これもまた女性的観点ですよね。この場合の「女」は、我々男性が長門さんを見る場合の「女」と意味あいが違ってくるのでしょう。

キョンに記憶を残しておいた理由について、製作者サイドは「選ばれたかったから」という考えのようですね。
私は「(どちらかを)選んでほしかった」の方が近いのではと思っているので少し違いますが、「選ばれたかった」という人間らしい、女の子らしい長門さんもそれはそれで素敵だと思います。

《長門さんの黒い部分について&朝倉さんの存在》
強烈な殺意を持ってキョンを刺した朝倉さん。彼女曰く「あなたがそう望んだんじゃない」。
長門さんが「思い通りにならないならいっそ殺してしまえ」と願ったかのように思わせるシーンですね。
キョンは即座にそれを否定し、長門の異常動作の影響だと考えたようです。
果たして真相はどうなのでしょう。消失の大きな謎の一つですよね。

私としては、朝倉さんが嘘を言っているようには思えません。
一つ一つの言葉に切実さと戸惑いを感じますし、あの狼狽ぶりまで演技だとは思えない。
陰謀の再修正編でも「今だって…」と言っていたところを見ると、長門さんの本心を知っているかのように思えます。
あるいは、長門さんの本心はこうだと決めつけた上で、自らの行動が正しいと確信しているのかもしれません。

そして同時に、長門さんがキョンを殺してもいいと考えているとも思えない。
私が男性だからというのもあるのかもしれませんが、手に入らないなら殺してしまえという気持ちがあまり理解できないのですよね。
私が理解できる範囲では「あいつのものになるくらいならいっそ」という嫉妬心が一番近いものなのでしょうか。
でも殺すくらいなら他に手段があったはず。ハルヒをカナダにでも飛ばせばいいし、東中出身を全員漂流教室させてもいい。
「キョン自身の意思で自分を選んでほしかった。そうでないなら殺してしまう」という考えも出来なくはない。
だけどそれなら脱出プログラムなど作る必要はないし、エンターキーを押した時点でキョンが死ぬような細工をしておけばいい。
わざわざ脱出する方法を用意した以上、長門さんがキョンを殺そうとしていたことにはならないと思うのです。

此処まで考えて私が出した一つの結論。
それは、「朝倉涼子はどこまでも長門有希のバックアップ」だということです。
ただ純粋に長門さんのために動く存在。長門さんが幸せを得るために動くことを自らの存在価値にしている者。
単純に長門さんの指示通りに動く人形ではなく、"自らの意思で"長門さんを守り支えるために生まれた存在。
唯一、元の世界でも消失世界でも変わらない立ち位置の人物。それが朝倉さんなのではないでしょうか。
彼女は長門さんのためと信じることなら独断専行も厭わない。たとえそれが長門さんの意思に反することであっても。

憂鬱でキョンを狙った本当の理由も、長門さんのためだとしたら。
消失での朝倉さんの台詞「あなたは長門さんを苦しめる」は、そのまま憂鬱に持ってこれます。
キョンと出会ったことにより、感情めいたものに長門さんが苦しめられることは事実なのですから。

消失での刺殺未遂についても同様だと考えます。
「キョンの存在が長門さんを苦しめる」と確信した朝倉さんが、長門さんの意思に関係なく自らの意思でキョンを刺した。
これはある意味当然のことです。長門さんを守り、長門さんを幸せにすることが、朝倉さんの生きる意味であり存在価値であり、彼女の全てなのだから。彼女にとって、消失長門さんがキョンによって消されることは、自らの存在価値を否定されることに等しい。
彼女は彼女の意思のままに動く。その方が外敵排除プログラムだとか、長門のエラーのせいだとかよりも、朝倉涼子というキャラクターに合っているのではないでしょうか。

《キョン、ひどい》
屋上にて、跪いて長門の両手を取るシーンがありました。
このシーンについて、女性スタッフからは「キョンは酷い」という声があがったそうです。
あんなことをされては、長門はもうそれ以上なにも言えない。ああすることでキョンは長門に責められないように自らを守ったのだという見方。

此処で思ったのが、長門さんはキョンを責めることなんて考えていたのかな、ということ。
私は、屋上に向かう長門さんの気持ちの主たるものは「彼への申し訳なさ」「拒絶への恐れ」だったと感じていました。
キョンに責められることを恐れはしても、キョンを責めることなんて考えもしていない、そんな長門さんを想像していました。

ここでちょっと気になるのが映画オリジナルの台詞「悪かったな」とその直後の長門の俯き顔。
このシーン、キョンの「今まで気付いてやれずにごめんな」という思いと、長門さんの「彼に謝らせてしまった」という後悔の表れだと受け取っていました。
ですが、製作者サイドは「お前の願いを否定してしまってごめんな」という意味で作っていたようですね。
長門さんの悲しげな俯き顔の意味も「謝らないでほしかった。全てのことがが嘘に思えて辛いから」というものだったようです。

これがちょっと、私にはよくわからない。
「消失世界が長門さんの理想の世界」という考えから来ているのは間違いないのでしょうが。
消失世界に対する根本の考えが違うからか、長門さんの「謝らないでほしかった」の意味が私にはわからない。

ししゃもさんのブログの記事にしっくりくる考察があったので引用させていただきます。

>長い時間、キョンの傍にいられることだけを求めて、ずっと改変することだけを支えに生きてきて、それがあっさり否定したキョンの「悪かった」。
>たった一言で、積み重ねたものが「終わった」ことに決定させられた。その思いが否定されてしまった。


消失は否定の物語。
結局はそこに行きついてしまうのでしょうか。

でも、仮にそうだとしたら、長門さんは何故「ありがとう」を言えたのでしょう。
夢を否定され、それを責める機会すら奪われたのだとしたら、長門さんは何に対して感謝の気持ちを伝えたのだろう。
キョンの行動が狡すっからい自己防御だったとしたら、長門さんは同期を拒否してまで過去の自分に何を体験させたかったのでしょうか。
私は絶対に納得できない。長門さんの人生最初の感謝の言葉が、消失以後の自律行動のきっかけが、それほど軽いものであっていいはずがない。

付け加えられた「悪かったな」の意味は私にはハッキリとはわからない。
けれど、長門さんを否定する意味の言葉では有り得ないと思うし、そういう意図で付け加えたのだとしたら、私はそんなもの絶対に認めない。
直後の「ユキ」ですらどうでもよくなるほどの原作改悪であると断言しておきます。
(今際の時に呟いた言葉が「長門」だったりするところだとか、要所要所にしっかりと描かれたキョンの長門への想いの描写を見ていると、私の不安は杞憂に過ぎないのかもしれません。多くのスタッフで作っている作品であれば多少の矛盾を内包していてもおかしくはないのですから)

私は今でも確信しています。
元の自分を、ありのままの長門有希を認められたからこそ、長門さんは変わることが出来たのだと。

<追記>
やや感情的でした。冷静になって考えてみると消失世界を否定したことに対する謝罪の意味での「悪かったな」だとしても、その後の行動で元の長門さんを肯定していることには変わりないのですよね。
「変わらなくてもよかったんだ」ということを伝えるのが一番の目的なのですから。
逆に言えば、消失世界を否定されて落ち込んだ長門さんだからこそ、「宇宙をひっくり返しても取り戻す」と言われる程に今の自分が必要とされていることが嬉しかった、というのもあるのかもしれません。
優しい忘却でいうならば「消える世界(一度は消えた世界)」に「わたしの場所」を「思い出した」瞬間にあたるのでしょう。

キョンの行動が自己防御だとは思えない、という点については今も変わりません。
目の前の少女を憐れみ、自分や統合思念体への怒りに震えながらも、彼なりの精一杯で長門さんを認めたのだと思っています。強すぎるほどの力で握りしめた両手は、長門さんを絶対に失わせないという意思表示と言えるでしょうし。
それにやはり、長門さん自身がありがとうを言えたのが一番大きい。
なんだかんだいってわかりますからね。言葉に心がこもっているかどうかなんてことは。うわべだけの言葉は心には響かないものです。



《最後に》
「消失は新しい長門が生まれる話」と石原氏が述べていました。
全く持って同感です。けれどその意味合いが私と石原氏とでは違っているような気がするのは寂しい限り。
作品解釈に対する反発心を隠すことが出来るほど、私は人間的に成熟してはいません。
ですが、今はこれほどの映画を作ってくれたことへの感謝を述べたいです。

ありがとうございました。
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テーマ : 涼宮ハルヒの消失
ジャンル : 映画

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No title

あんな長門さん当ててるのに、まだフィルムが欲しいだなんて贅沢な!
でも長門さんは何人いてもいいのでしょうがないですねっ。

しかし、ながといっくさんの文章は本当に読みやすいですよね。
要点がまとまってて、読んでいく先への誘導が上手いです。
己を猛省するばかりであります。

>消失のお話
ながといっくさんの意見と同じですね。
元々谷川先生自身も、「キョンの為の話」と書いておられましたしね。
その中で、各キャラクター達の魅力を引き出し、彼らの立ち居地を再確認する構成になっているのがまたすごいです。

>消失でハルヒと再会した時のキョンの態度
わたしもこれは「え?」と思いました。
ながといっくさんと全く同じ感じです。
ようやくハルヒを見つけての安堵、そしてやはり外見が変わっている(髪が最初の頃と同じ)=自分のことをわかってもらえないんじゃないかという恐怖だったと思います。
一度みくるちゃんに、嫌と言うほど否定されて立ち直れなくなりかけてましたからね。
ハルヒに対する切り札は持っていますが、それが通用しなかったら、キョンはもう、元の世界に戻ることを完全に諦める程のショックを受けるかと思いますし、それを本人も勘付いている。
その為の恐怖感だったと思います。

溜息でリセットは同意ですねー。
応募作で一話完全完結の作品と、シリーズ物になった場合というのは、どうしても意識は変わってくると思うんです。

>古泉君の扱い
少しだけ考えたのは、隠していたかった筈の気持ちを、すんなり口にしてしまった。
これだけは「ピエロ」であってもおかしくない気がします。
本人の知らないところで、必死に隠してたものを、隠していたい相手に知らせたのがその当の本人だなんて、これ以上滑稽で悲しいことはないですからね。
ただ、原作者ははっきりと、「古泉はハルヒが好き」であるとはっきり書いていない以上、そう書けなかったのかも知れない、とは思いました。

>「キョン」に選んで欲しかった長門さん
すみません、一応生物学的には女側なんですが……。
さっぱりわかりませんorz
男性に尽くし、その為なら身をささげるという感覚が、肌にあわないせいなのかも知れませんが。
(人魚姫のお話も、良くわかってない自分がいる……。
 どちらかといえば、一緒に手をとって立ち向かいたいタイプというのもあるからかも。現代には多いですよね。時代性もあるのかも)

>朝倉さん
やっぱり謎のままですよね。
朝倉さんが同期していたのかも謎ですし、バックアップとしてどういう役割だったのかも謎。
ただ現時点で揃ってるピースで考えられることは、ながといっくさんの考えがしっくりきますね。
これ以上判断材料の欠片が増えることがなさそうなところが残念ですが。

>キョン、ひどい
わたしもまだわかりません。
長門さんにまた重い役目を負わせているのも事実で、それに対してのキョンの後ろめたさというのなら、防御はわからないでもないですが。

>消失という映画
確かに否定ではあります。
でも同時に、それは別を肯定することでもありますし。
多分受け取り手がどうとでも取れるように作ってあるのでしょう。
いくつもの作り手の意思が介在しているなんて、ある意味この映画は統合思念体みたいなものですよね。
決して一枚板にはいかない。

だから「悪かったな」は、来るのが遅くなってしまうほど、キョンに会うのが怖かった長門さんを、救済する言葉だと受け取っておくことにします。

しかし、これだけ長い映画を、何度でも観たい、そして観た時にあっという間に感じさせるなんて、なかなかないと思います。
本当に、スタッフの皆様には「おつかれさま、ありがとう」と言いたいですよね。
とりあえずはグッズを買って、お金を落とすことでしか感謝が表せないのが悲しいw

No title

>ししゃもさま
結局5枚も引き替えてしまいました。
しばらくはモヤシと卵でしのぐしかない! それとも誰かに無心するかw
読みやすいと言っていただけると助かります。自分自身話がこんがらがるタイプなので、なるべく要点を整理するようには心がけています。でもこれってレジュメみたいなもんで文章や考察としては成立してないと思うのですよねw

>態度
希望と不安と恐怖が入り混じった感情…てなところでしょうか。
やっとみつけた、でも覚えていてくれてるか?そうでなければ今度こそ終わりだ、的な。
みくるにはグーパンチですもんねぇ。まぁ、知らない男に胸見せろ言われたらああなるのがむしろ自然なのかもしれませんがw

その点消失長門さんはやはり異質ですよね。人によってはトラウマになりそうなことされておいてその日のうちに入部届け渡して、翌日は部屋に呼んで。
そういう風に設定したのか、自らのキョンへの感情をそのまま投影したのかわかりませんが、どんだけキョンが好きなんだと思わされます(後者であってほしいですが)
半年間も片思いしてきたことを考えると、夢の三日間だったのかもしれませんね…。

>ピエロ
ああ確かに。現実世界ではそんなそぶりはあまり見せていませんものね。魅力的な人、に留めているようですし。
でも、好きでもおかしくないのですよね。仮にキョンがハルヒに一目ぼれしているのなら、転校初日に連れてこられた古泉だって一目惚れしててもおかしくないw

>ずるい?長門さん
男性的感覚からするといじらしくて仕方ないのですよね。
現実世界的に考えると「名家に生まれて将来を約束されたお嬢様が全てを投げ打って惚れた男と結婚する」みたいなものなのでしょうか。

人魚姫…言われてみれば消失に似た話ですね。
人魚の王女という恵まれた立場を投げ打って、声を失い、激痛に耐えてまで王子(キョン)のそばにいたがった人魚姫(長門)。
ところが王子は別の女(ハルヒ)と結婚してしまう。
姉(朝倉)が人魚姫に王子を殺めれば人魚に戻れる、そうでないと消えてしまうと説得。
それでも王子を刺すことが出来ない人魚姫は自らが消えることを選択する。

うーん…なんだか切ない。

>キョン、ひどい
やっぱり防御行動には思えないですね…。
そんな狡すっからい考えで「宇宙をひっくり返してでも必ずお前を取り戻す」なんて台詞を吐いてほしくないという感情が前に立つのですが。
無意識的な防御だとしても…ちょっと女性陣の考えすぎなんじゃないかな、と思います。例え長門さんが責めることを許されなかったとしても、あの場面でキョンに貰ったものはもっと大きいものなのだと思いますし。

「悪かったな」は救済の言葉だと思いたいですね。しかしあの時のキョンの優しい顔が悔しいほどかっこいい。
ただ、仮に「悪かったな」が消失世界否定の言葉で、長門さんがそれを残念がったのだとしても、それはそれでいいのだと思うようにもなってきました。その点に関してはちょいと追記。

ほんと、お金落とすことしか出来ないですよねぇ。
でも、半分はフィルム目当てとはいえ10回近く見に行ったし感謝は伝えられたでしょうか?w

ああもう、長門さんが可愛くて生きてるのが辛い。594年と3日分の幸せを手に入れてほしい。
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プロフィール

ながといっく

Author:ながといっく
長門スキーなSS書き。
最近は忙しくてあまり書けていない(´・ω・`)

連絡先はこちら。
nagatoeic●hotmail.co.jp
(●を@に変えてくださいませ)

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