スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

俺妹最終巻の感想

 俺妹の最終巻を読み終えたので、思いつくままに感想などを。
 ネタバレしまくってますので、未読の方は回れ右してくださいね。

 さて、感想ブログや2chのスレを眺めた感じだと、他のキャラ好きだった人は言うまでもなく瀕死状態、でも桐乃派も素直に喜べない、みたいな感想が多いように思われました。
 私も同様で、一言で言うと、後味の悪さが残ってしまったかなという感じです。
 でも、これ以上のものが書けたのかといえば、おそらく無理でしょう。いろいろと制約があるなかで、最良の、かつ面白いストーリーに仕上がっているのではないでしょうか。

 以下、各ヒロイン別に感想など書いていこうと思います。

・あやせ
 一人暮らし時代の裏話の回想から始まって、最終的には京介に振られちゃいました。やっぱり一目惚れだったんですね。"嘘つき"同士、結構お似合いだったと思っていたんですが。
 10巻の引きで衝撃の告白シーンを見せてくれた彼女なのですが、1巻挟まれた挙句、最終巻でも紙幅の関係か、ちょっと扱いが小さくなっちゃった感のある不憫なあやせたん。それでもなかなかの存在感を発揮するのが彼女たる所以でしょうか。
 そういうわけで、この章は特筆すべき感想もあまりないのですが、

「エッチまでしたのにふざけないでくださいよ!」

 これだけは声だして笑っちゃいました。
 数々のパロネタ出してきたこの作品ですが、まさか指原ネタもってくるとは。しかも彼女が総選挙速報1位とって、週末には開票とかいうタイムリーすぎる時期なのでなおさら。

注:AKB48グループの指原莉乃が週刊文春に過去の恋愛を暴露されたスキャンダルで、元彼に送ったとされるメール「エッチまでしたのにふざけんなよ!」が元ネタです。

・黒猫
 次、ツインヒロインであり、一度は主人公の恋人にまで上り詰めた黒猫さん。しかし、結果的には想いは叶わず、彼女の理想の世界も否定され、見事に発狂してやさぐれてしまいました。
 ただ、京介に「今でも好きだ」と言わしめたのは彼女だけですし、その点では少しは報われているのかな、とも。

 ……あやせ以上にあまり書くことがなかった。
 予定調和というか、あまりに普通の展開だったためでしょうか。「理想の世界」のために付き合って別れるとかいう、中盤の迷走展開に振り回された彼女こそが、あるいは一番の被害者なのかもしれません。
 どうでもいいけど、黒猫がハマってる「中二病系ラブコメアニメ」って中二恋のことだよね。

・加奈子、櫻井
 ネタキャラなので適当に。
 加奈子はステージでの告白という定番ネタでしたね。彼女らしいのではないでしょうか(ホント適当すなあ)。いいアイドルになれると良いですね。あ、結局お姉さん関連の話はあまり深く掘り下げられずに終わっちゃった感じですね。
 櫻井はあやせに次ぐコメディリリーフとして、わずか2巻の登場ながら中々の存在感を放っていました。11巻で話題になった「三年前も今も答えは同じ」については、「答えは同じだけど好きな人は違う」という形に落ち着いたようです。結局、「知ってた」は勘違いだったということでネタになっていました。作者のミスリードだったのか、それともあの時点ではどちらに転んでもいいようにああいう形にしたのか、それは永遠の謎ですね。
・桐乃
 12巻の総まとめともいうべき兄妹デートからの京介のプロポーズ、そして見開きいっぱい使っての挿絵付きの「はい」。この物語のクライマックスであり、終着点の1ページですね。額に入れて飾りたいくらいです。
 最初の頃と何も変わらないようで色々と変わっている二人を見ると、最終巻らしい感慨深さがありますね……。
 さて、めでたく恋人になった兄妹なのですが、やはり妹モノのエロゲーみたいにはいかないようで。そこをどう結論付けたのかについては麻奈実のところで一緒に。

 あ、一つだけ気になったのが、両親騙して麻奈実の家をアリバイに使ってクリスマスデートして二人でホテル、しかも他人を口実に使っておいて翌日学校サボるってのは流石にどうなんでしょう。
 この物語、京介は麻奈実に対しては最後まで不誠実だったように思えてなりません……。

・麻奈実
 さて地味子こと麻奈実さん。個人的に好きだったキャラですし、章自体もストーリーの根幹に関わる部分なので、分厚く書きますよっと。
 最終章でラスボスとして登場。厳密に言えば、『現実』というラスボスを代表しての登場。
 前章で確定した兄妹恋愛に対して他のキャラは概ね祝福ムード、強いて言えば沙織や瀬奈ちゃんが「おめでとうとはいえないけど……」程度の複雑な感じを出していたに過ぎなかったのですが、彼女は容赦なく現実を浴びせてくる……予定だったのですが。

 その前に桐乃がクマーAAみたいなひっどいひっどい煽りをやってしまい、大半の読者がイラッとしたであろうところで、まさかの腹パン。桐乃腹パンネタまで原作に持ってくるとか怖いよふしみせんせー。
 そこからのリアルファイトはまさに女の修羅場といった感じで、麻奈実の「邪魔だった」っていう本音も出てきて、まさに最終回といった感じ。
 ラストバトル終了後、麻奈実は現実世界を代表して、ぐうの音も出ない正論を二人にぶつけてきます。説得、脅し、そして、

「なら、私がずっとずっときょうちゃんの事が好きで、今ここで付き合ってくださいって告白したら?」「そうしたら私のそばにいてくれる?」

 告白。あらゆる手段を使って、全ての手駒を出し尽くして、京介を「普通の世界」に取り戻そうとする健気な幼馴染だったのですが、気持ちを決めた京介は動かず。
 「桐乃が好きだ。実妹エンドやってやる」だとかキモい宣言をする京介に、ビンタをかまして「最悪の返事だね」と笑う麻奈実。幼馴染らしい屈託のないやり取りが印象的でした。

 ただ、京介が示唆していたように、千葉の千里眼こと田村麻奈実さんのことですからですから、この結末もとうに予想していたのでしょう。
 兄妹恋愛を察知しながら泳がせていたのも、こんな"最悪のタイミング"で告白したのも、京介にその台詞を言わせるためだったとすれば、辻褄が合います。ある意味、公園での一連の出来事自体が茶番、出来レースのようなもんです。
 それでも、麻奈実があえてそうしたのは、そして、京介も麻奈実相手に「桐乃との約束」を話さなかったのはどうしてか。
 それは、

「始まりすらしなかった、初恋の終わり」

 という一文に全て込められているのではないでしょうか。このフレーズ、俺妹という作品を読んできたなかで、一番好きです。

・結末
 麻奈実に言われるまでもなく、二人は現実と戦う術がないことくらいはわかっていました。
 そこで京介が選んだ結論が、「他の女を全員振って桐乃を選ぶ。でもエロゲーの主人公と違って"俺達は"世間体や常識も捨てられないから、期間限定で恋人をやって後は普通の兄妹に戻る」というもの。
 教会で結婚式、そしてキスを交わした後、二人は兄妹に戻るのでした。

・感想
 結果的に、京介の隣には誰もいなくなってしまいました。京介はそれでいいのだと割りきってこの決断をしたのでしょうが、ラブコメとして見てきた人にとっては、これが後味の悪さにつながっているのだと思います。
 とはいえ、一番最初に述べたとおり、これ以上の展開も考えづらいです。
 媒体上、おそらくガチ近親にはできないのでしょうし、他の誰かと付き合って普通の兄妹に結末だったら、この作品自体何だったんだって話になってしまう。ハーレムエンドは論外。11巻も進んできた物語に、もう選択の余地などなかったのでしょう。
 これが作者さんが書きたかった結末なのかどうか、私にはよくわかりません。ずいぶん迷走してきた物語の終着点として、ふさわしいものなのかどうかもよくわからないです。
 正直に言えば、桐乃→京介はともかく、京介→桐乃の感情がここにきて当たり前のように「恋愛感情」になってるあたりには、未だに強烈な違和感があります。もっとも、これは私が実妹持ちだからという理由もあるのでしょうが。
 ともあれ、全ヒロインと決着を付けて終われたのは、一つの作品としては立派な終わり方なのだと思います。

 ここまで12巻、すごく楽しませてもらいました。たくさん文句も言ったし叩きもしましたが、何だかんだで面白かったから最終巻まで読んでこられたわけです。「読まなきゃ文句も付けられないじゃん!」という桐乃の心理が今ならよくわかりますw
 伏見先生、お疲れ様でした。次回作も期待しています。
スポンサーサイト

テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

main_line
main_line
プロフィール

ながといっく

Author:ながといっく
長門スキーなSS書き。
最近は忙しくてあまり書けていない(´・ω・`)

連絡先はこちら。
nagatoeic●hotmail.co.jp
(●を@に変えてくださいませ)

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。